プレート除去手術って?外科矯正治療についてまとめてみました。外科矯正治療ってどのようなものなのか、術前・術後の疑問や悩みを解決します!

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プレート除去手術って?

人工的に骨折させた骨を固定するために、プレートを使用します。
このプレートには、「チタンプレート」と「吸収プレート」があります。(下記写真)

▼チタンプレートの大きさはこんな感じです。楊枝と比べてみました。

チタンプレートを使用した場合には、顎の手術後半年から1年後くらいに除去をする手術を行います。(すべての方が行うわけではありません。)
吸収プレートは時間とともに溶けるので除去の必要はありません。

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チタンプレートと吸収プレートの違い

除去を必要とするかしないかの違い。

吸収性のほうが固定力が弱い(近年、かなり改善してはいます)。

吸収性のプレートは時々非感染性の炎症を起こすことがある。

チタンプレートもアレルギーが出ることがある。

吸収性プレートのほうが厚いので粘膜下に触れやすい。

私の主治医のプレート除去手術に関するお考え

※私が手術を受けた頃に伺った内容です。ご了承ください。

チタンプレートは、原則として除去した方が良いと考えています。顎矯正手術では、できるだけ除去しやすい位置でプレートを固定していますが、骨折や顎骨再建の手術では除去が大変な場合もあり、このような症例では除去するための患者さんの負担とプレートを残すことのデメリットを説明した上で患者さんに選択してもらうようにしています。

理想的には、吸収性プレートが良いと思います。日本では、PLLAという素材でできたミニプレートが2社から発売されています。われわれも、上顎の手術に使用しています。また、この夏からわれわれのところでは日本未発売の新しい吸収性プレートの治験を厚生労働省の認可のもとに行っています。吸収性プレートの欠点は、操作性が良くないこと(治験中のプレートはだいぶ扱いやすくなっています)や強度がやや弱いこと(術中・術後のネジの破折を経験しています)、高価であること(チタンプレートの10倍)などが挙げられます。したがって、現在のところわれわれは、症例や術式を選んで吸収性プレートを使用しています。

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